戦国の鎌倉・室町時代になると、武士にとって一番大切な鎧・兜や刀・槍などの武具を飾って、武運長久や立身出世を願う勇壮な武家社会の儀式が定着してきました。
この慣わしが、江戸時代の中期のころ、町人文化として男の子が生まれると武家にあやかり武具を飾り、子供の健やかな成長を祝う行事に変り端午の節句の始まりとされています。
飾る時期としまう時期について・・・
端午の節句は、地方によって旧暦で行うところもありますが、ほとんどは5月5日に行われます。
五月人形を飾る時期は、ひなまつりのあとの吉日に飾り付けるとよいでしょう。
一夜飾りは何事につけても嫌われますので、遅くとも一週間前には飾り付けをしましょう。
しまう時期ですが、端午の節句が終わったあと、五月中旬ごろ迄の天気が良く、空気が乾いている日を選んでおしまいください。
天気の悪い日は、湿気を含んでおりカビやサビの原因になります。
<しまい方ワンポイントアドバイス>
しまう前に、毛ばたきなどでホコリを丁寧に払い落として下さい。
飾り金具や鍬形など、金属部分は手の脂や汗に弱いので、乾いた柔らかい布で、丁寧にふき取ってください。